東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
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1大分支部総会にて 東京都市大学校友会 会長松村慶一 人生100年時代にあって「学びの力」を考える事が求められています。 「社会人になる」とは、教育課程を終え学び終えることを意味していました。しかし、社会情勢の変化とテクノロジーの進展が速い今の社会において「社会人になる」とは、「学び終えること」ではなく「働きながら学び続け変わり続けること」を意味する言葉になっています。多様性が変化し続ける時代の中で、学んだ「先」、社会人として個々に必要とするスキル、求められるスキルを探求、獲得し続けることが求められます。そしてさらに、仕事をした「先」に何を望み、どのような人生の軌跡を描くのか。人生100年時代にひとりひとりが考えなければならない時代です。 個々の心の豊かさ、生活の豊かさ、人生の豊かさを最大化することで、そしてそれを相互共有、共助することで、社会の豊かさを導くことができるのではないでしょうか。 そこで重要なのがダイバーシティー(多様性)、そして新たな技術技能を身につける「リスキリング(学び直し)」です。 社会生活の中で様々な意見を持った人と、一人ひとりの個性を尊重し、互いに尊敬し協調していくことが究極のダイバーシティーといえるのではないでしょうか。 これまでにはないスピードで社会情勢は変化し、その変化に対応するためには従来とは異なるスキルを、時代の趨勢にあったスキルを獲得し続ける必要があります。キャリアや人生をデザインする力が大きな意味を持つことになります。 生涯にわたって 「学び」が求められる。その結果が「創造的な知恵」「教養」にもなります。 皆さんは、卒業して社会人として様々な命題に取り組み 成果を導いてきています。それが知財であり、教養ではないでしょうか。その多様な成果を、卒業生同士の財産として共有できた時には、そしてその輪が広がることで 卒業生皆さんの人生に豊かさをもたらすことになるものと思います。そして社会の豊かさを導くことになるものと思います。 校友会は、これまでの卒業生同士の親睦だけでなく、知育をはぐくむ交流の場を提供していく取り組みを進めます。 「生涯キャリアサポートプログラム」を立ち上げました。そのはじめとして昨年11月に開催した講演会「人生100年時代を楽しむ4つのポイント」とその後の意見交換会では、各世代毎の多様な「学び」のニーズ、世代を超えた「教養」「趣味」のニーズがわかりました。 校友会は、卒業生の皆さんが保有する知的財産を相互に共有する「生涯キャリアサポートプログラム」(相互のリスキリング、教養,趣味,社会活動などの醸成)を通じて、生涯スキルを磨き続けるきっかけを提供したいと考えています。そこに新たな校友会の輪が広がるものと信じています。    巻頭言人生100年時代あなたに求められている取り組みそしてその先に

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