東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
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23製図室ピアノ演奏会卒業設計の講評会フレッシャーズキャンプでの表彰式新旧の10号館知能情報工学科メンバー主任教授 堀場 弘(1983建築) 2023年度は例年よりやや多い142名入学(定員120名)となりました。2022年9月に設計分野の教育講師として根市先生が着任しました。大学院も含めて設計の授業全般に関与いただきます。本学卒業後スイスのメンドリジオ留学を経て、設計事務所を自営され、若手ながら注目されています。授業以外でも学生と年齢も近く良い影響を期待しています。コロナ対応は2022年度の卒論発表会はオンライン、卒業設計は発表学生のみの対面となりました。かなり限定された環境で、学生は制作に苦労したと思いますが、それを感じさせない出来栄えでした。前期は、対面授業も再開されオープンキャンパスや秋の学園祭なども対面開催でした。感染者は学生、教員にも少数ながらも日常的にでていて、いろいろと気を使う運営となっています。学園祭では恒例の如学会による100人展も開催され、今年から若手の運営関係者のご尽力もあり多くの閲覧者がありました。また、手塚先生よりグランドピアノの大学への寄贈があり、製図室北側エントランス付近に置かれていて、どの学科の学生も自由に弾けます。学園祭ではプロの方の演奏会も開かれました。学内に文化的な雰囲気が感じられればと思います。入試制度については毎年少しづつ改善を試みていますが、総合型選抜2段階で、空間構想力試験と題して、ドローイングと文章による試験を実施しました。他学科に比べて建築学科は、総合型、帰国、公募推薦などの志望者は多く、ペーパー試験によらない入試の一つとしてうまく定着させたいと考えています。多様な資質や能力を持つ学生が混じりあうことで、学科全体の学習活動の活性化を期待しています。主任教授 向井 信彦 情報科学科の近況報告を致します。2021年度(2022年3月)の卒業生は118名で、2022年度(2022年4月)の新入生は107名でした。入学式は久しぶりに体育館に集合して対面で開催されましたが、関係者のみに限定されましたので、一般教員はライブ中継の視聴となりました。また、保証人への教職員の紹介も見送られました。教職員が新入生と対面できたのは1年生のクラス担任ガイダンスでしたが、密を避けて2教室に分かれての対面でしたので、1教室は対面、もう1教室はオンラインというハイブリッドになりました。フレッシャーズキャンプも当初は宿泊の計画でしたが、最終的には宿泊を伴わないで2日間の開催となりました。そこで情報科学科では、初日は学内にてポスター発表と履修相談を行い、2日目に国立オリンピック記念青少年総合センターにてチームビルディングを行うことにしました。午前はチームを作って体を動かし、午後はセンター周辺にあるスポットを巡って写真を撮るという競技でした。コロナ禍とは言え、久しぶりに新入生の元気な声を聞くことができました。授業も前期(第1クォーターと第2クォーター)は原則対面授業でしたが、残念ながら、第2クォーターの期末試験は対面で試験ができませんでした。後期(第3クォーター)も現在のところ、原則対面授業となっており、現状が続けば試験も対面が可能かと思われます。全国的にもコロナの感染者は減少傾向にあるため、海外出張も許可されるようになってきました。また、オーストラリアの留学プログラムであるTAPも学生の派遣が順次可能となり、大連交通大学からの留学生も日本への入国が許可されて、コロナ以前のように異文化交流も行えるようになってきました。まだまだ先が見えない状況ではありますが、今後とも、よろしくお願い致します。主任教授 白旗 弘実 都市工学科の近況報告をいたします。2022年度になりまして、112人の新入生が入学しました。最初の行事であるフレッシャーズ研修ですが、こちらは遠隔見学で行いました。二日間両日ともに大学で行いましたが、第二東名高速道路で新開通した伊勢原大山以西を現地から届けていただきました。また、豪雨に見舞われた岡山県倉敷市の堤防復旧・復興の様子も遠隔での見学となりました。見学受け入れもNEXCO中日本や倉敷市にとっても初めてでしたが、非常にスムーズに行われ、最後は感謝の拍手で終わりました。ありがとうございました。 2022年度は始めから対面での授業となりました。今までと同様、高熱がある場合などは大学に来ることは禁止されました。授業は録画され、対面での出欠のいかんに関わらず、何度でも授業内容を確認できるようになりました。 前期も順調ではあったのですが、7月に入ってからコロナウイルス感染者(濃厚接触者も)が増加して、期末試験は遠隔方式となりました。夏休みのインターンシップは対策を取りつつ、対面で行われた会社が多かったように思いました。読者(OB・OG)の会社にお世話になった学生もいたかもしれません。ありがとうございました。 昨年以前よりお伝えしていた新校舎が8月に完成されました。下旬から引っ越しが始まり、現在(10月末)では都市工学科のすべての研究室が新校舎に移りました。都市工学科は1階から3階まで、校舎の南東側を占めています。ぜひとも楽しみにして本学へお越しいただければと思います。 本学の海外プログラムの中心であるTAPも今年度より再開し、2年から4年生が参加しています。 学内では引き続き感染防止に取り組みます。校友会、緑土会の皆様におかれましてもお体にお気をつけください。写真は新旧の10号館です。主任教授 森 博彦 2022年夏にテニスコートと旧8号館跡地に新10号館が建設されました。知能情報工学科はこの建物の5階に全研究室が移転します(この原稿を書いている時点では一部研究室が移転済み)。これまでいくつかの建物にわかれていた学科が、ようやく一箇所にまとまることができることになりました。 まもなく、旧10号館の取り壊しが始まり、その跡地にもう1棟建設し、新10号館と連結する予定です。OB・OGの方の中には、旧10号館で青春を過ごされ思い出が詰まっている方も多くいらっしゃるでしょう。皆様が知っているキャンパスとは別もののようになってきていますので、そのすっかりきれいになったキャンパスの見学がてら、ぜひ大学に遊びに来てください。 学科のメンバーにも変化がありました。2022年3月をもって、渡部和雄先生が定年退職されました。長きにわたり、横浜キャンパス・世田谷の両キャンパスで本学の発展のために尽力していただいたことに一同感謝しております。本当にお疲れ様でした。 渡部先生の後任に、2022年4月より桂卓成先生をお招きしました。桂先生のご専門はニューロマーケティングです。生体信号を使ってマーケティングを行う研究をされており、知能情報工学科にこれまでなかった分野で、学科の特徴の一つになるだろうと期待しております。 最後に、大変悲しいお知らせがあります。2022年10月9日に兼子毅先生が急逝されました。緊急入院されましたのは、9月に研究室を新しい建物に引っ越しされた直後のことです。その後かなり回復されているとの知らせを聞いていて安堵していたのですが、急な訃報に一同大変驚くと同時に、大きなショックを受けました。心よりご冥.福をお祈り申し上げます。■建築学科■情報科学科■都市工学科■知能情報工学科

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