東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
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25オープンキャンパスでの研究室展示の様子新着任の三川先生個人PCを使ったサーバ演習プロジェクションマッピング(横浜祭)研究室展示(横浜祭)都市大プレゼンコンテスト優秀賞の二人 社会メディア学科は、環境問題や国際問題などのグローバルな諸問題から、身近なコミュニケーションまで、幅広い現代社会の課題に対して「社会科学的視点から情報メディアを駆使して解決を図る」ことを目指す学科です。このため「調査分析力(リサーチ力)」「アイディア構築・表現力(デザイン力)」「コミュニケーション力」が身につく実践的な教育を展開しています。授業外の学びの機会でも、「神奈川4大学メディアキャンプ」など、他大学や企業、行政、地域等との協働プロジェクト型の学習機会を多く取り入れています。この2年間、対面の活動は大きく制約されてきましたが、その中でもオンラインを活用するなどできることを模索して、独自の教育・研究を継続してきました。2022年度夏以降はCOVID-19の感染状況も落ち着いてきたため、感染対策には引き続き十分な注意をはらいながらも、本来の学科の特色である学外連携やワークショップ型の活動を再開しつつあります。 2022年8月のオープンキャンパスでは、3年ぶりに高校生に研究室での取り組みを展示・紹介する研究室展示コーナーを設けました。高校生からも、対面のオープンキャンパスに高い評価を頂きましたが、学科学生の生き生きとした活躍ぶりも見ていて嬉しい光景でした。今後も、学科の専門性を生かして、オンライン・コミュニケーションの方が効果的だったところは引き続き活かし、対面ならではの活動は対面で、とハイブリッドに活動を広げて行きたいと考えています。歴史的古民家を維持・保存する「都筑民家園」を取材する奥村研究室学生やかさが増しているように感じます。また、3年ぶりに集中授業「ゴルフ」が開講されました。まだ宿泊が認められないため通いでの実習となりましたが、青空の下、広大でとても綺麗なコースに感動しながら、右へ左へと自分の打ったボールを追いかけて走り回っている姿や実習後の充実感溢れる感想から、実りある授業になったと思っております。今後も学生の心身共に健全な発育・発達に貢献できるよう、部門一丸となって更なる努力をしていく所存です。(写真:集中授業「ゴルフ」の授業風景)◎教職教育部門 教授 井上 健 教育職員免許法施行規則改正に伴い、2022年度から「教職課程の自己点検評価」が義務化されました。これは、教職課程の認定を受けている大学が、その社会的責任を果たしていくために、教職課程の状況について自ら点検し、優れている点や改善を要する点などについて評価を行うものです。本学でも、教職課程運営委員会が中心となり、精力的に点検評価を進めております。 言うまでもなく、教職課程は学部・学科に設置されるものですから、「学位プログラムの目的や体系性」との連関が重要であると当時に、「教職課程としての目的や体系性」を考えて特色ある教育課程を編成し、指導体制を整備していく必要があります。今回の自己点検評価を通じて、それぞれの学部・学科のカリキュラムポリシー、ディプロマポリシー等をふまえて「教職課程教育の目的」や「育成をめざす教員像」を再確認し、共通理解や協働が一層進んだことが大きな成果です。主任教授 宮地 英生 情報システム学科の特徴ある講義にLinuxサーバを用いた「サーバシステム構築」、「LAN環境演習」があります。従来はコンソールとPC1台で演習を実施してきましたが、受講生がPC必携化世代となり、個人PCを用いての演習形態に変わりました。これにより、Covid-19の状況に応じてオンラインでの演習も可能になりました。6月の横浜祭は3年ぶりに対面形式でした。チケット予約制、模擬店無しではありましたが、研究室展示も復活、新しい試みとしてプロジェクションマッピングが実施されました。11月に開催された第5回都市大研究プレゼンコンテストでは、3年生の御手洗拓弥さんと平綿素望さんが「架空の思い出によるモザイクアートの自動生成」という進化計算アルゴリズムを用いた研究で優秀賞を授与されました。昨年度に定年された藤井哲郎名誉教授の後任として三川健太先生が新しく着任されました。三川先生は本学のOBであり機械学習とデータ解析を専門とされています。■社会メディア学科●共通教育部■人文社会科学系主任教授 渡辺 一郎  本学系は人文・社会科学教育部門・体育教育部門・教職教育部門の3部門からなり、各部門それぞれの課題を追及し、さらなる全学教育の発展及び社会に貢献できるよう日々努力を重ねています。◎人文・社会科学教育部門 教授 岡山 理香 2022年度は、コロナ禍も3年目をむかえましたが、4月より対面講義が再開されました。世田谷キャンパスの新しい7号館に等々力の2学部が移ったことで、一気に人口も増え、久しぶりに大学らしい活気が戻って来ました。それに伴い、人文・社会科学教育部門が受け持つ講義の人数も増え、時間割、教室配当などで教育支援センターとともに工夫を凝らしているところです。 現在、人社部門は教授4名、准教授2名で構成されています。2023年度は、留学生に向けての新しいプログラムも始まります。コロナ禍でいかに対面での講義が重要かをあらためて知ったわけですが、オンライン講義にもさまざまなメリットがあります。対面、オンライン併用しながら、講義を組み立てることで、まずは学びの楽しさを学生に伝えていければと思います。教授 久保 哲也◎体育教育部門  現在、体育教育部門はSC4名、YC1名で構成されており、教育、研究はもちろんのこと、学生部委員やハラスメント相談室、体育会顧問、科学体験教室責任者等で積極的に大学運営業務に取り組んでおります。 2022年度の2キャンパス化による大幅な学生増に伴い、体育施設も2つのアリーナや更衣室等が改修され、大いに活用しております。実技授業では女子学生が増えたことにより、一層賑主任教授 中村 雅子■情報システム学科

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