東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
27/36

26等々力キャンパスの総合研究所と世田谷キャンパス新6号館ナノ科学技術学際研究センター現在の利用風景(11月)主任教授 山口 勝己 共通教育部自然科学系は、数学教育部門、情報教育部門から構成されており、2022年度は8名の専任教職員、53名の非常勤講師という体制で、主に理工学部・建築都市デザイン学部・情報工学部の工学系基礎科目の教育と研究を担当しています。また、物理学教育部門と化学・生物・地学教育部門については、自然科学科の教員が担当しており、数学教育部門についても自然科学科の教員と連携して教育を行っています。また、これまでと同様に、大学院総合理工学研究科の共通教育も担当しています。 今年度からはコロナ感染を警戒しつつも原則対面授業に戻りましたが、コロナ禍をきっかけで始まったオンライン授業を実施する中で開発した新しい指導方法やオンライン教材などを活用し、コロナ前より高いレベルの授業を提供できるよう非常勤講師の先生方も含め全員で努力しています。◎自然科学系/数学教育部門 昨年度で森田教育講師が退職されましたが、今年度より新たに田邊教授、河合教育講師をお迎えし、井上准教授、古田准教授、出耒准教授と合わせ5名体制となっています。また、自然科学科の橋本教授、中井准教授、服部准教授と連携して教育研究活動を行っています。◎自然科学系/情報教育部門 昨年度で荒木教育講師が退職されましたが、新たに千葉教育講師をお迎えし山口教授、安井講師と合わせ3名体制で、主に理工学部・建築都市デザイン学部の情報基礎教育を行っています。また、情報基盤センターの運営にも参画しています。所長 野中 謙一郎 東京都市大学総合研究所は、平成16年4月に武蔵工業大学総合研究所として等々力キャンパスに設置され、以来、本学の特色ある先端的な研究を推進すると共に、大学院生、学部生に対し、先端的な教育環境を提供して参りました。2022年度の研究組織は、機構が2、研究センターが11、卓越教員研究室が2、重点推進研究ユニットが6からなる体制でした。研究分野は、未来都市、ナノエレ、インフラ、エンジン、緑地創生、地盤、子ども・福祉、ロボット、ミネラル結晶体、災害制御、太陽電池、マイクロシステムなど多分野にわたります。未来都市研究機構は2023年度からは第3期として新たな都市研究に挑むとともに、サステナビリティ学連携研究センターを設置してグローバルな課題に取り組みました。他の研究組織も外部資金を獲得しながら研究を推進するとともに、総研セミナーによる研究紹介や成果報告を行っています。また等々力キャンパスの総合研究所は2023年3月末で閉鎖し、世田谷キャンパス6号館に移設します。今後も大学全体の研究をリードしていけるように一層の尽力をしていく所存です。センター長 野平 博司 ご存じのように、2020年度、2021年度に引き続き2022年度もコロナ渦ですが、ワクチン接種等の対策により、一時よりは世の中がだいぶ落ち着いてきたことと存じます。ナノ科学技術学際研究センターにおいても、感染対策を行い、また“3密”を避けるということに留意して活動を徐々に再開しており、実際の機器利用は、写真のように徐々に例年通りの利用に戻りつつあります。また、本年度は10/28に表面技術協会関東支部主催の初心者のための分析セミナー(表面技術協会)をオンラインで開催しました。さらに、オープンキャンパス時のナノセンターの見学会の開催、また小山高校や荏田高校の生徒・父兄の見学を行いました。12月以降には、東海大学との連携による機器利用説明会や分析技術講習会をオンサイト/オンラインのハイブリッド形式での開催を予定しております。 来年度は状況次第ではありますが、本学の研究活動を支援するために、機器分析セミナーの共同開催やSCANTECH2023の本学現地での開催などを予定しています。主任教授 植野 貴志子 外国語共通教育センターでは全学統一カリキュラム「都市大スタンダード2.0」に基づき、英語の運用能力を養うとともに、国際社会で求められる幅広い教養や英語以外の外国語を学ぶための多様な科目を展開しています。 2020年度以降、新型コロナウィルス流行の影響を受け、オンライン、ハイブリッドを含む異なる形態による授業を行ってきましたが、2022年度は対面授業が本格化し、キャンパスににぎやかさが戻ってきました。外国語の授業では、グループワークやプレゼンテーションなど、学生同士、あるいは、教師と学生のコミュケーションに基づく活動が重視されますので、教室で互いの顔を見て、ことばを交わすことができる環境が回復したことを大変嬉しく思います。 コロナ禍にあって、オンライン、ハイブリッドの授業を工夫してきた経験から、今後の外国語教育をより柔軟で効果的なものにしていくための知識や技量が構築されました。例えば、オンライン上で参加者間のやりとりを活発にしながら学び合う方法としてNearpodというツールを一部の授業に取り入れたこと、WebClassやTeamsを有効活用し、参加者の情報共有を円滑にしたことが挙げられます。 また、2022年度には、継続的な学習を促し英語基礎力を増強することを目的として導入した1年生対象の英語e-learningが2年目を迎え、定着してきました。堅実な取り組みにより、ほとんどの学生が目標スコアを達成することができました。  外国語共通教育センターが提供する授業が、学生の皆さんにとって、将来のキャリアを見据え、自律的な学びを発展させていくための契機になればと願っています。より効果的な外国語教育が提供できるよう外国語共通教育センターの体制を強化していきたいと考えています。■自然科学系■総合研究所■外国語共通教育センター■ナノ科学技術学際研究センター

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る