東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
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84724671096978851375394645344653757654541445725355558345757538443330新型コロナウイルスの影響と就職環境 2022年3月卒業・修了生の就職状況:コロナ禍2年目となった22年3月卒の就職状況ですが、最終的な就職(内定)率は全学で97.7%と全国平均95.8%を上回る堅調な実績を残すことができました。一部の業界で採用見合わせや大幅な採用縮小などの求人数の落ち込みがみられたものの、逆にビジネスチャンスを得た業界は求人数を増やすところもあった状況です。コロナ感染拡大以降、多くの企業がZoomなどのオンラインツールを導入し、従来までのスタンダードであった対面形式から、オンライン形式での企業説明会や面接、Webでの適性検査が実施されるようになり、せめて最終面接は対面で実施したいと考えられた企業はあったのですが、中には一度も企業へ出向かないまま内定、入社となるケースもありました。学生にとってはオンラインツールを駆使しながら就活を行うことが必須となった年であったと言えます。 2023年3月卒業・修了生の就職環境:2023年3月卒の就職活動も、昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響を受けることとなりました。今ではオンラインを活用した情報提供や選考が一般的となっておりますが、「本当の雰囲気が伝わらない」などの声もあり、「最終選考は対面での面接を実施する」「オンラインに加え対面式の会社説明会も選択できるようにする」など、やはり『対面』も重視する方向に戻った企業が多く見受けられます。また、3年生の夏や秋冬に実施したインターンシップ等の参加学生に対して、選考につなげる動きが加速し、学業に悪影響を与えかねない「就活の早期化」が問題視されるようになってきています。一方で職務を限定した専門職を採用する「ジョブ型採用」を採り入れる企業も徐々に増えつつあり、採用の多様化も進む傾向にあります。このような状況の中、学生は3年生の早いうちからインターンシップの早期選考やオンライン・オフライン両方の選考への対応、希望業界や企業の見直しなど、例年にはない大きなストレスを抱えることになりました。 文部科学省発表の2022年12月時点での国公私立大学の平均内定率は「84.4%」となりました。本学においては12月時点で学部生は9割弱、大学院生では9割の内定率と高い数値にはなっておりますが、本学としましては、まだ活動を継続している学生に対しての支援は最優先と認識しております。これからも学内での企業セミナーや継続して採用している企業の情報を収集し一層の就職活動の支援を実施してまいります。これからの時期、「モチベーションの維持」「活動を続ける姿勢」が重要なポイントとなります。 来年度の2024年3月卒の採用選考時期も今年度と同様となりますが、採用選考の多様化や国内外の経済、政治の変動による環境の変化の可能性は高まっています。さらには2025年3月卒の学生より、本来の就業体験と認められる一定の要件を満たしたインターンシッププログラムに参加した学生についてのみは、その情報を受入れた企業は採用選考の評価に活用することが可能となります(三省合意の変更)。学生が変化に戸惑い、不利益を被らないように本学としても十分に対策をしていきます。校友会の皆様からも学生への直接的、また情報提供などの間接的なご支援も一層賜りますようお願いいたします。近年の主な就職先 最近3か年の主な就職先を以下に示しました。より詳細な資料は大学ホームページ(HOME>就職・キャリア>就職実績>年度別主要就職先一覧)をご覧ください。日本電気(NEC)大成建設富士電機東京電力ホールディングス23本田技研工業(Honda)22いすゞ自動車21日立製作所21凸版印刷20SUBARU東海旅客鉄道(JR東海)18NECソリューションイノベータ東日本旅客鉄道(JR東日本)清水建設キヤノン世紀東急工業大和ハウス工業富士ソフトNSD富士通スズキ日野自動車ミネベアミツミ前田建設工業東急建設横浜市渋谷区神奈川県東京都世田谷区民間企業3カ年合計353535311817171616151414131313131313公務員3カ年合計251412119学生支援部長 住田 曉弘2020年3月卒2021年3月卒2022年3月卒1114710121314915141092736962022年3月卒2021年3月卒2020年3月卒1051332022年度 就職動向と支援2022年度 就職動向と支援

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