東京都市大学 校友会 都市 vol.10 2023 March
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5吉田国子教授(よしだ くにこ)共通教育部外国語共通教育センター大学院環境情報学研究科環境情報学専攻〈司会〉三川 健太 准教授(みかわ けんた) メディア情報学部情報システム学科(2005年環境情報)横井利彰教授(よこい としあき)(1981電気)メディア情報学部情報システム学科大学院環境情報学研究科環境情報学専攻ンポジウムが開かれていますね?中村 開設した年に実施した「持続可能なアジア国際会議」ですね。今考えると、よく初年度に3日間にもわたる大がかりな国際イベントができたと思います。吉田 COP3(1997年12月、京都議定書が採択された国際会議)の開催直後に合わせて、海外のゲストを招いたのでCOP3の時間が押してハラハラした記憶があります。中村 錚々たるゲストの前で学生も堂々と発表していました。たしかスリランカからの留学生は民族衣装を着ていましたね。吉田 それぞれの母国の環境課題についての発表でした。私もプレゼンテーションの仕方を指導したのでよく覚えています。 ※ISO14001:国際標準化機構(ISO)が「組織活動が環境に及ぼす影響を最小限にくい止めること」を目的に制定した環境に関する国際的な標準規格群。1996年から発行が開始された。中村雅子教授(なかむら まさこ)メディア情報学部社会メディア学科大学院環境情報学研究科環境情報学専攻 ダイバーシティーな 学内に活気が満ちる三川 お話を聞いていると、開設時は教員も学生も新しく何かを創っていこうという意気込みに溢れています。吉田 「横浜祭(大学祭)」も初年度から始まりました。1学年しかいないのに非常に盛り上がって、職員の方の焼肉屋台と留学生会の水ギョーザが大人気でした。「横浜キャンパス25周年」記念座談会 エコ・キャンパスとして 新しいことを試せる場に三川 横井先生、吉田先生、中村先生、本日はよろしくお願いいたします。横浜キャンパスというと、まず環境に配慮したキャンパスという特徴があります。私は5期生ですが、当時すでに横浜キャンパスはISO14001※を取得していました。これは日本の大学で初の取得になったのですね?吉田 はい。まだISO14001ができて間もない頃で、横浜キャンパスも環境を標榜するのであれば、ぜひ取得しようという機運が高まりました。当時の学部長の小沼先生もそうしたチャレンジには、「いいね、やりましょう」とおっしゃる方でしたから開設の翌年に取得しました。中村 当初から教員全員が環境委員会の4つの部会のどこかに入って構成員として関わっていく形を取りました。横井 学生が全員構成員というのも重要な決断です。ISOの監査の際にキャンパスにいた一般学生が、きちんと回答して感心されたと聞いています。ISO学生委員会もつくられ、他大学に対しても環境活動においてリーダーシップを発揮してきています。三川 私の先輩にもISO14001について卒業研究を行う学生が複数いましたから関心の高さがうかがわれます。それと私が入学する前ですが、横浜キャンパスで環境をテーマにした国際シ横浜キャンパスの生い立ち、そして未来

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