東京都市大学 校友会 都市 vol.11 2024 March
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2023.11 ホームカミングデー1 |都市 vol.11東京都市大学校友会 会長松村 慶一(1974機械)2023年の校友会発足10周年記念として、さまざまな記念事業を開催し、多くの皆さまに参加いただきました.代表的な記念事業として「森山良子ディナ―ショー」(於9月9日 セルリアンタワー渋谷東急ホテル)では大学関係者の列席を賜り、参加者総数400名余の参加をいただき盛大に開催できたこと、さらには全国の地方支部、クラブ同窓会の皆さまの熱い思いで、さまざまな記念企画事業を主催し開催いただきましたことで、交流の輪を一層大きく広げることができたものと考えています。これら記念事業の参加者総数は年間を通じて数千名におよびました。まさに10周年の記念事業を通してのメインテーマ「つなぐつながる」を体現できました.皆様の卒業生同志のつながりはますます厚くなったものと確信しています。そして、来る2029年には「東京都市大学発足100周年」(1929年に武蔵高等工科学校として発足)を迎えます.次の時代への出発の準備の時がきました.その新たな門出のために皆様とともにこれからを共有し、飛躍への道を進めたいと思います。これからの皆様が歩む社会の環境、技術の変遷は、これまでにはないスピードで変化しています。そして多様化しているように思います。その中でみなさまの自身の変革が求められます。その飛躍への道を進めるための新たな「学び」、「発想」「行動」を求めたいと思います.校友会では、10周年記念事業を通じて、卒業生の皆様の知育を育む交流の場を提供していく取組をスタートさせました。自己のスキルを考える、趣味の醸成を図るためのヒントを提供する、そして知育を育む交流の場として「~人生100年時代~生涯キャリアサポートプログラム」を発足させました。「学び直し(リスキリング)」で教養、趣味、社会活動の醸成を狙うことで、皆様の生涯のスキルを磨き上げるきっかけを提供しています。卒業生の個々に保有する知的財産を一層の高みに、そして個々の保有する知的財産を相互に共有する「知の共有」で皆様の社会への貢献、技術革新への貢献が果たせるものと確信しています。そしてさらには、卒業生皆様の「知の共有」と共にあらたな意識が求められます。「セレンディピティ」で新たな「学び」、「発想」「行動」を!!「セレンディピティ」とは、科学者や研究者が予想もしていなかった現象に苦悩しているとき、ひらめきによって新たな発明発見が見出されることを指します.発見までにいたる観察、知識などが「セレンディピティ」と言われています.万有引力の発見、半導体の発見、カッターの発明などが 「セレンディピティによる発見」といわれています.すなわち、「思いもかけぬ偶然がもたらす力」です.そこには、培った技術、教養が基盤となって得られる「気づき」の大切さです.成果や幸運は、様々な生活の場面、仕事の場面で自らの行動、試行錯誤の繰り返しから偶然起きる可能性が生まれます.それは、皆様の日々の生活、仕事のそれぞれの取組で、その課題解決を察知する準備が大切です.そして、セレンディピティはふとしたきっかけで起きるといわれています.そのための常日頃からの知識の追求、経験の醸成、そして胆力(勇敢に挑戦する精神力)が求められます.その気かけの一つは「人との交わり」ではないでしょうか.様々な考え方、価値観を持つ多くの人と会話することで、そしてその機会を積極的に作ることで、思いもよらぬ発見があるかもしれません.皆様の人生の豊かさを育むことになるかもしれません.その交わり(交流)の一つとして、「卒業生同士の交流」が新たな発見を導くものと思います.こらからも、卒業生同志の交流は、皆様の生活の場を豊かにするばかりでなく、来るべき社会の貢献に、技術革新の一翼として無くてはならないことと確認しています。「セレンディピティ」で新たな発見を!!それは 卒業生同士交流の和から巻頭言

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