■機械工学科■電気電子工学科■機械システム工学科■医用工学科 主任教授 和多田 雅哉(1984電気)2007年に生体医工学科として開設した医用工学科(2013年に現在の名称に変更)は2023年で創設17年目となります。卒業生の多くは、新しい医療・医用機器の設計開発などの学際・境界領域の研究・開発者や技術者となり活躍しています。2023年現在の研究室構成は、臨床器械工学研究室(森教授、和多田)、生体計測工学研究室(京相教授)、医用電子工学研究室(桐生教授)、医用材料工学研究室(桃沢准教授)、細胞・組織工学研究室(坂口准教授(2023年4月着任)、小林講師)の5研究室体制にて運営しております。その他、実験・実習室の管理運営を担う実習管理室(柴田技士)があります。2023年の新入生フレッシャーズキャンプは、アフターコロナとして学内および学外にて研修を実施いたしました。感染拡大防止策をとりながらも学外での実施は、新入生にとって数年ぶりの屋外イベントとなりました。「飯盒炊さん(カレーライス)」も復活しました。慣れない火起こし、飯盒によるご飯炊き、食材の下ごしらえ、カレーの煮込みを7~8名のグループで協力しながらカレー作りに挑戦しました。この研修は「学友や教職員との親睦をはかる」「お互いを、知り、認め合い、助け合う」ことを目的として、学生生活をスムーズにスタートさせることを主眼においています。この経験を活かして、これからの学生生活を豊かなものとしてほしいと思います。本学科の特徴として女子学生の比率が高いことが挙げられます。2023年の新入生は約45%が女子学生であり、学際・境界領域への関心が高まっていることを示していると考えられます。今後も、学際・境界領域である「医用工学」分野への志望に対して、「教育」「研究活動」を強化していきたいと考えております。19 |都市 vol.11主任教授 白木 尚人(1991機械)卒業生の皆様方には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。令和5年度の機械工学科の近況をご報告させていただきます。昨年10月に新10号館棟に引っ越しが完了し、いずれの研究室も新年度は新10号館での研究スタートとなりました。卒業生の皆様がかつて研究室で過ごされた旧10号館、旧13号館は、取り壊され、新しい建屋、施設になる予定です。何十年振りの研究室の引っ越しでしたので、まだ整理のつかない箇所は多々ありますが、心機一転、教員はじめ大学院生、学生さんも一生懸命研究に取り組んでおります。4月より内燃機関工学研究室に崔埈豪教授、表面加工研究室に小玉脩平准教授が着任されました。両先生の今後のご活躍に大いに期待しています。また、機械工学科のこれまでの教員との研究のコラボレーションにも期待できると思っております。写真は10号館1階の創成工房です。ここは装置等、研究室毎に割り当てられていますが、機械工学科の試験装置類が一同に集められています。これまで研究室毎に設置されていた装置ですが、他の研究室の装置、実験の様子が見ることができて、学生さん同士、大変刺激し合っているようです。次に就職の状況としては9月末時点での内々定は学部生で約85%、院生が93%となっております。コロナ禍では少し厳しい就職状況でしたが、コロナ禍が明けて内定率はコロナ禍前の水準に戻って来たように感じられます。主任教授 野平 博司4月のフレッシャーズキャンプは、コロナ禍も少し落ち着きつつあるということで、宿泊は不可でしたが、学外でも可ということになりました。本学科では、初日は、教務ガイダンス後、午後に2つのグループに分かれてNTT技術資料館あるいは東芝未来科学館の見学をしました。2日目は、外部から講師を呼んで、友達作り、グループワーク「のりを使わず紙でタワーを作ってみよう」などを行い、新学期がスタートしました。昨年度より新入生の雰囲気が明るく感じられ、対面でイベントを行うことの重要性を実感しました。2023年の学科の主なニュースは、(1) 太陽電池の研究がご専門の石川先生が着任されたこと、(2) 瀬戸先生が退職され、熊本大学に移られたこと、(3) 新10号館二期工事が始まり、写真(2023年11月27日撮影)のようにかなり進んできたことです。新棟の教室と研究室は、廊下から室内の様子が見やすくなるな工夫がされています。学生が勉学や研究に頑張っている様子が廊下から見れますので、ぜひ見学に来ていただければと存じます。また、文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択された、東京都市大学の「ひらめき・こと・もの・ひとづくり」プログラムは、2025年度から全学展開される予定です。最後に、令和5年度の就職状況は、88%内定(11月末時点)です。これからも100%を目指して教職員一同学生指導を工夫して行きます。学科の最新情報は、学科のブログ http://grp.tcu.ac.jp/eece/ をご覧ください。新10号館二期工事の様子「MSE Hub」10号館4階オープンキャンパスでの学科説明会(2023年8月)飯盒炊さん(カレーライス)の様子主任教授 秋田 貢一機械システム工学科では2023年4月に新入生112名を迎えました。4月7, 8日に開催したフレッシャーズキャンプでは、初日のガイダンスと日本科学未来館の見学、二日目の恒例の紙飛行機大会を通して、新入生のモチベーションを高めてもらうとともに、新入生同士や先輩学生および学科教職員との交流の良い機会となりました。4月19日には、当学科の藪井将太准教授が令和5年度文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。受賞業績名は「精密サーボ技術によるメカトロニクス機器の高度化の研究」であり、今後のますますの研究発展が期待されます。8月6, 7日のオープンキャンパスは過去最高といってもよいほどの盛り上がりぶりで、数回行った当学科の学科説明会にも最高100名近くの高校生とその保護者の皆様にご参加いただきました。2022年秋に引越しを完了した新10号館は理工学部の研究室・実験室を擁する建物で、当学科の6つの研究室は全て4階に集結し、学科の一体感が増しました。4階中央には50人程度までの授業やゼミ、また、発表会などのイベント等に利用できる学科の多目的スペース「MSE Hub」を設置し、頻繁に利用されています。また、1階には、クリエイティブセンターを移設して数値制御フライスや旋盤などを整備し、ものづくりの実体験ができる施設として授業や研究に活用しています。以上のような恵まれた環境の中、学科教職員一同、教育・研究に精力的に取り組んで参ります。校友会の皆様のますますのご健康・ご発展を祈念いたしますとともに、今後とも変わらぬご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。学科だより
元のページ ../index.html#20