■都市生活学科■環境創生学科■人間科学科 学部長 早坂 信哉■環境経営システム学科都市 vol.11| 22新型コロナウイルス感染症の拡大も終息に向かうなか、対面での授業が再開されPBL型演習等のグループワーク活動が始まり、TAPも再開しました。国際ワークショップも対面開催が可能となり、ベトナム、マレーシアと日本の3ヵ国の大学の学生・教員が都市大に集まりました。短期間の日本滞在中に共同作業を行い、その後、最終成果発表はオンラインにて行うハイブリッドによる国際ワークショップとなりました。10月19日には第二回の都市生活学部フォーラムを二子玉川夢キャンパスにて開催しました。『未来のまちづくりとスポーツ』のテーマのもと、学部の複数の教員が地域連携として協働する世田谷区の女子サッカークラブチーム「スフィーダ世田谷 FC」をケーススタディにした、まちづくりとスポーツの連携のあり方を探るシンポジウムには、学外からも多くの参加がありました。学生の就職活動についても、すでに各界でご活躍の卒業生やキャリアセンターのサポートもあり、ほぼ100%の就職率となりました。と同時に、大学院進学者の数も増加しています。都市生活学専攻はこれまでの修士課程に加えて博士課程が開設されており、多くの社会人博士課程学生が研究活動を展開しています。当学科では室田昌子教授のご定年に伴い、2023年4月に後藤智香子准教授(住環境計画・まちづくり)をお迎えしました。さっそく新入生の担任となり、フレッシャーズキャンプではキャンパス周辺を散策し、後藤先生による「まちづくりとグリーンマトリックスの意義」の解説にピカピカの1年生は聞き入っていました。さらにご専門のお立場から学生の学びを深めるべく活発なフィールド教育を推進されています。学生にとって環境への学び、そして人生の学びを深め る た め に は OG、OB との交流も重要であり、校友会の皆さまには今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。フレッシャーズキャンプにおけるグリーンマトリックスでのフィールド学習第二回都市生活学部フォーラム開催学部長 坂井 文都市生活学部が世田谷キャンパス7号館に移転してから約1年半たちました。7号館に設けられた様々なラーニングコモンズや1階のナナカフェでは、多くの学生がそれぞれにグループワークや課題に日々取り組んでいます。学生が中心となって作成した学部パンフレットには、7号館の写真とともに学生の声も多く掲載されています。パンフレットは、学部ホームページで御覧になれます。近況のニュースとともに是非ご覧ください。https://toshiseikatsu-gakubu.jp/主任教授 飯島 健太郎2023年度に入り、キャンパスには学生の本格的な賑わいが戻ってきました。学科の特色でもある演習、実習等の科目において、体感的に理解を深めること、地域課題を背景にして自ら提案をすること、そのプロセスとして実験や調査に臨むことなど、やはりリモートのみでは習得できないリアルな学びの重要性に教員、学生ともに認識を深めております。3年前に入学式も出来ず授業開始が5月という不安と混乱の中でスタートした学生が現在4年生となっています。続く学年もCOVID-19下で様々な制約を受けてきました。その学生らも、生態環境分野、都市環境分野の各研究室における活発な交流、調査実験、学会発表、地域での実践的取り組みへの参画など、それまでの時間を取り戻すかのようにリアルで濃密な活動を通じて学びを深めています。7号館の造形室をつかった大塚教授の「新・才能の芽を育てる体験学習」学生が、小学生の作った粘土作品の仕上げをしました2023年度からは学科名称が児童学科から人間科学科と変更になり、2023年度以降入学した学生は人間科学科卒業となります。2022年度までの入学者は児童学科所属ですのでしばらくは人間科学科と児童学科が併存する形になります。今のところ人間科学科の1年生の受講する授業は特に変わりませんが、学年が進むと新たに設置した理工学部の選択科目を受講する学生も出てくるものと思います。世田谷キャンパスに移転後、地域貢献活動も活発に行っています。新しい7号館には造形室があり、保育内容表現に関わる授業が行われています。教室には陶芸窯が設置してあり陶器の制作も可能となっており、普段の授業をはじめ、実習の準備、地域との連携など、学生や社会のニーズに幅広く適応できる教室です。2023年10月に近隣小学生を招いて行った「新・才能の芽を育てる体験学習」では、この教室を使って立体表現(彫刻)がご専門の大塚習平教授による指導のもと、粘土による作品作りを体験してもらいました。2022年9月に着任した科学教育が専門の五十嵐美樹准教授には地域貢献の一環として地域のお子さん向けの科学教室を複数回開催いただき、プロのサイエンスエンターテイナーとしての楽しいステージ展開でとても盛り上がり大盛況でした。今後、保育所や幼稚園に通うお子さんたちに科学の楽しさをどのように伝えたらよいか、という視点で学生の教育を行っていただく予定です。また、保育所が閉まっている祝日授業日や入試の日に教職員が勤務しやすいように子育て支援センター「ぴっぴ」を託児所として活用する試みが実施されました。地域住民向けだけでなく学内教職員にも活用いただいており、人間科学科は進化を続けています。持続可能な社会の実現、すなわち環境問題だけでなく社会問題・経済問題の同時解決が求められる中、それらの解決には国や地方行政、NGO、個人の活動のみでなく企業活動への期待が高まっています。企業経営においても環境・社会問題の解決に貢献できる製品/サービス/ソリューションにより競争力を高める戦略が主流になりつつあります。このような社会背景の中、環境学と経営学の融合領域への期待が高まっており、新たに、佐藤剛先生、兵法彩先生、森朋子先生の3名の先生をお迎えし、研究分野の観点を大幅に広げることができました。佐藤剛先生には「地形学に基づく地すべり防災」、兵法先生には「ライフサイクル思考に基づく社会課題解決のための環境工学」、森朋子先生には「資源循環とシティズンシップ」の専門的な視点から、持続可能な社会の実現に向け、研究に取組んでいきます。新型コロナウイルス感染症も5類に移行し、以前の活気あるキャンパスに戻りました。9月17-18日には横浜祭が盛大に開催され、環境経営システム学科からも、岡田[公]研究室、佐藤[剛]研究室、古川[柳]研究室、森研究室の4研究室が研究展示を行いました。高校生や保護者の方を含む多数の来場者に対して本学科で行われている研究を紹介することができました。近況は、学部ホームページ ("https://fes.tcu.ac.jp/") に随時ニュースとして掲載していますので、是非ご覧ください。フレッシャーズキャンプ優勝グループ表彰五十嵐准教授の科学教室近隣のお子さんが大喜びの地域貢献イベントでした主任教授 岡田 公治2023年度、環境経営システム学科には、90名(定員90名)の新入生が入学しました。フレッシャーズキャンプも宿泊型ではありませんでしたが再開され、グループ対抗ゲーム形式で約4kmの都筑区「水と緑の散策コース」を散策し、楽しく仲間づくりを行いました。
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