■社会メディア学科■総合研究所■情報システム学科■ナノ科学技術学際研究センター23 |都市 vol.11「なぜ子どもは神を信じるのか?」を出版された矢吹先生世田谷キャンパス6号館(左)と次世代研究者挑戦的研究プログラム選抜学生(右)学生も教員も皆元気に活躍中です。ぜひ皆様もお時間の都合が付きましたら、母校に足をお運びいただければと思います。オープンキャンパスで研究室展示を行う社会メディア学科の学生たち主任教授 奥村 倫弘新型コロナウイルスの位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類となり、授業形式 はオンライン・ハイブリッド方式から対面方式へと移行しました。学生たちの元気な笑い声が響き、緑豊かなキャンパスに活気が戻ってきています。2023年8月に開かれたオープンキャンパスも対面方式で実施され、高田研究室と奥村研究室の学生が研究展示を行いました。制作したドキュメンタリー映像の放映を行ったり、3Dプリンターで印刷したモデルを披露したりと日頃の成果をアピール。横浜キャンパスOBもその場に顔を見せて旧交を深めるなど、なかなかの賑わいでした。在学生の活躍の場が広がっています。同年3月に行われた第4回ビジネスプランコンテスト(中村先生が実行委員長です)は、在学生はもちろん、卒業後10年までの卒業生まで参加者を拡大して実施。社会メディア学科2年生の遠藤貴也さんがファイナリストに選出されました。遠藤さんは、発表したプラン概要「居場所支援団体の必要としているものと企業が提供できるものをマッチングさせるサービス」を掲げて起業し、このたび社長に就任しました。教員も負けてはいられません。矢吹先生は、宗教心理学の翻訳本「なぜ子どもは神を信じるのか?: 人間の宗教性の心理学的研究」を、広田先生は、「心理学が描くリスクの世界 Advanced 行動的意思決定の展開」をそれぞれ出版されています。ぜひお手にとってご覧ください。加えて、文理融合学部らしく、情報システム学科と連携した研究も盛んです。小池研究室と小倉研究室は人工衛星の研究、岡部研究室と大谷研究室はAIの研究と、時代の先端をゆく研究に取り組んでいます。所長 野中 謙一郎東京都市大学総合研究所は、平成16年4月に武蔵工業大学総合研究所として等々力キャンパスに設置され、以来、本学の特色ある先端的な研究を推進すると共に、大学院生、学部生に対し、先端的な教育環境を提供して参りました。2022年度末で、等々力キャンパスの建屋から世田谷キャンパスの6号館3階に本拠地を移転しました。2023年度の研究組織は、計10の研究センター・研究ユニットを中心に、未来都市、ナノエレ、インフラ、水素エンジン、緑地創生、地盤、子ども・福祉、ロボット、災害制御、太陽電池、マイクロシステム、宇宙科学、ウェルビーイングなど幅広い分野で研究を進め、外部資金を獲得しながら研究を推進するとともに、総研セミナーによる研究紹介や成果報告を行っています。2023年8月のオープンキャンパスでは総研オープンラボを開催し、参加した高校生や保護者に総研の研究紹介やデモを行いました。第211回総研セミナーは、JSTの次世代研究者挑戦的研究プログラム選抜学生が企画した研究発表会で、研究発表・ポスターセッションなどで交流を深めました。今後も大学全体の研究をリードしながら、幅広い活動を展開して参ります。フレッシャーズキャンプ研究室展示(オープンキャンパス)オープンファカルティにおける卒業生3名による講演実験風景模擬店(横浜際)主任教授 増田 聡情報システム学科では、情報システムをプロデュースできる人材を育成するため、様々な活動を行っています。2023年4月の新入生の交流を図る「フレッシャーズキャンプ」では、4年ぶりに外部での対面開催となり、横浜港クルーズを行いました。社会メディア学科と合同で、全体で約200名の参加です。2023年7月には初めての開催となる、文系・理系の枠を超える学際領域5学科の説明会「オープンファカルティ」を行いました。この中で、情報システム学科卒業を含む卒業生3名による講演として、社会に出てから役に立った在学中の経験などの話がありました。2023年8月のオープンキャンパスでは、猛暑や突然の雨にもかかわらず、多くの方が横浜キャンパスにも来場されました。情報システム学科の研究室展示では、その場で来場者に似た声を作るソフトウェアのデモンストレーションなどを行い、多くの来場者に関心を持っていただきました。また、横浜キャンパスの学園祭である「横浜祭」は2023年から9月開催となりました。4年ぶりに飲食など取り扱う模擬店も復活し、情報システム学科からはかき氷を販売する模擬店の参加がありました。これらのように、情報システム学科では、学生に多くの機会を設け、より良い人材の育成を目指しています。校友会の皆さまには、今後ともご支援賜りますようお願い申し上げます。センター長 野平 博司2023年5月にコロナがインフルエンザと同じ5類に変更されたように、2020年から始まったコロナ渦もだいぶ落ち着いてきたことと存じます。ナノ科学技術学際研究センターにおいても、感染対策を行い、また“3密”を避けるということに留意して活動を行っています。4月から10月までの利用件数も、2020年度439件から、2021年度1153件(コロナ対応:東海大含めた外部の丸投げ分析で対応開始)、2022年度999件、2023年度1064件と今年は、写真のようにほぼ例年通りの利用に戻りました。また、対面で開催されたオープンキャンパス(8月6・7日)での見学会や高校の見学会(6月13日川崎総合科学高等学校2・3年生13名、7月31日浦和実業学園高等学校2年生20名)などが行われました。さらに、10月24日にはエディスコーワン大学の先生方が見学されました。12月以降には、東海大学との連携による機器利用説明会や分析技術講習会をオンサイト/オンラインのハイブリッド形式での開催を予定しております。来年度は状況次第ではありますが、本学の研究活動を支援するために、機器分析セミナーの共同開催やSCAN TECH 2024の本学現地での開催などを予定しています。学科だより
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