−学生時代に経験されたことで特に印象に残っていることを教えてください。大学院のタイミングでは企業でインターン生としてエンジニアの実務の経験を多く積むことができました。僕自身すごいスキルアップになって就職でも大幅なプラスになっていました。大学院2年の時にインターン先を後輩に引き継ごうと思ったのですが、当時からずっと思ってた事が、僕が大学1,2年生の時にインターン生としてスキルを身につけていたら、どれだけ成長できていたんだろうと...。そこで当時TAを行っていたプログラミングの授業で一際優れた学部生にインターンを紹介しました。その後、彼はインターン生として大活躍していると聞いております。その後の就職先等は把握しておりませんが、一角になるようなきっかけを僕が少しでも作れたのであれば、非常に良い思い出だなと思っております。−研究室での活動で印象的なエピソードがあれば教えてください。大学院での経験で、研究室の岡先生と論文を読んで共有する会を約1年行っていました。論文を読んで共有するということは、読解力・想像力・論理的思考能力など様々な思考性を鍛える必要があり、100本の論文を読み終える頃には想像以上に自身のスキルがアップしていました。この自覚が芽生えたのは、大学院の終盤で自身の質問力が向上していたことや、社会に出てから論理的思考能力の高さで仕事が成功したことなどのタイミングで、今でも大きな自信に繋がっております。−就職先を選択するときにどのような点を重視されましたか?僕は根っからのベンチャー思考の学生で、就職先も自身の成長に繋がることが大きな条件でした。当時の僕の思考は、将来ベンチャー企業でエンジニアの責任者(CTO)として会社を上場させるためには、一度は上場企業で仕事をする必要があると考えておりました。そこで新卒カードの切り方で自社サービスの上場企業に就職すること、2~3年でベンチャーに転職できるように入社直後から即戦力として迎え入れてもらうことを自身の条件として就職活動を行いました。しっかりと条件通りの企業に就職し2年間で大幅なスキルアップを達成、その後は現職(株式会社LEAN BODY)であるベンチャー企業に出身:東京都所属:株式会社LEAN BODY(CTO兼エンジニアマネージャー)2017年3月 東京都市大学 知識工学部 経営システム工学科 卒業2019年3月 東京都市大学 大学院 工学研究科 システム情報工学専攻 修了都市 vol.11| 6転職し、エンジニア責任者(CTO)まで登り詰める事ができました。−印象に残っている業務での経験などがあれば教えてください。CTOとして会社の経営に関わるようになってから、エンジニアメンバーの評価制度の整備・中途採用の実施・事業計画の理解と採用戦略の整備など、これまでエンジニアとして開発に従事している業務から、より会社の経営的な視点を求められるようになり、まだまだ成長する必要・余地がある事が非常に印象に残っております。これからはより中長期的な視点で企業の成長を支え、エンジニア組織を拡大していく業務をしっかり遂行する必要があり、本当に楽しみ・ワクワクが非常に強いです。−本誌は、学位授与式の日に配布される冊子ですので、卒業生に向けた先輩からのメッセージを頂ければと思います。誰にでも良いアドバイスをすることが苦手なので、誰か一人にでも刺されば嬉しいなと思っています。社会に出たら最初の5年間は「求められている以上の結果を常に返せ!」と伝えたいです。資本主義の国で仕事する場合は基本的に「自身の成長×企業の成長」の歯車をどれだけ回せるかが一番の肝になります。どちらかの歯車が止まると、もう片方の歯車が停止してしまいます。そして、期待以上の結果を出すことは自身の成長に一番繋がると僕は考えています。更に企業の成長に一番大事なことは人材の成長だとも考えております。歯車を自身で回せる力を5年で身につけて、27~29歳になったら、次は後輩に対して貴方が成長させられる側になって欲しいです。そのためには、新人が期待以上の結果を出すにはどうするべきか?を常に意識して今から助走が開始すると思って欲しいです。更に10年後の32~37歳のタイミングでは会社を経営する側の視点に立って、仕事できるようになって欲しいです。期待した人が成果を出して、出世するための席を用意することがその時の貴方の仕事になります。そして、誰よりも結果を出した都市大の卒業生とぜひ一緒に仕事をしたいと僕は考えております。ぜひ、ヘッドハンティングしてもらえると嬉しいです。それまで僕は死ぬ気で働いて、誰よりも成長して成果を出して待っていたいと思っています。今日から10年後、ワクワクしますね!ガルシア ユウジ 氏活躍する卒業生
元のページ ../index.html#7