校友会 会報 12号 2025 March
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10号館 (左が二期工事,中央と右が一期工事)iRobotルンバ を用いたプログラミング演習さがみ湖リゾート プレジャーフォレストでのBBQ2024年8月に10号館の第二期工事が終わりました。写真は工事が終わった新校舎です。2023年度のJABEEの中間審査を受けました。コロナウイルス流行で2024年度まで変則的な対応となります。10月の初旬に遠隔で行われ、無事に認定を得ることができました。次は継続審査で2026年度に受審します。土木学会全国大会他発表会で学科、大学院の学生が優秀発表者賞を受賞しています。大学、学科のウェブページをご覧ください。見学会、インターンシップ説明会、OB・OG懇談会、会社説明会など、柏門技術士会や校友会、卒業生の皆様の支援を受ける機会も増えています。この場を借りてお礼申し上げます。主任教授 白旗 弘実異動ですが、吉田郁政先生が2023年度をもって定年退職されました。吉田先生は確率の都市工学への応用として分布推定、情報更新などをご専門に平成17年度から本学で教育・研究を行ってこられました。ありがとうございました。新任の先生として、珠玖隆行先生と小野村史穂先生が着任されました。珠玖先生のご専門は吉田先生に近くデータサイエンスですが、地盤を対象とするものが多いそうです。小野村先生は都市の気象学、ヒートアイランド、集中豪雨などがキーワードです。よろしくお願いいたします。 主任教授 神野 健哉知能情報工学科では、2024年度に定員80名に対し81名が入学し、そのうち22名(約27%)が女性でした。毎年新入生を対象に実施している2日間のフレッシャーズキャンプでは、一日目に「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」でバーベキューを楽しみ、学生同士の親睦を深めました。二日目には、大学にてアイロボットジャパン代表執行役員社長の挽野元氏をお招きし、新入生に向けて「大学で学ぶ意味」をテーマにご講演いただきました。その後、iRobot ルンバを用いたプログラミング演習を行い、プログラミング未経験の新入生もビジュアルプログラミングを使ってルンバを自動制御する課題に挑戦しました。これにより、知能情報工学への興味を高める貴重な体験ができたようです。2024年度からは、専門科目である「プログラミング」や「知能情報数学」を再編し、「人工知能」分野の科目を強化するとともに、「知的経営システム」や「大規模データ解析」分野のカリキュラムも精査しました。人工知能への関心が高まる中、知能情報工学科への求人数は増加しており、卒業生の就職状況は好調です。また、大学院進学者や社会人博士課程の入学者も増加しています。今後とも交友会の皆さまのご支援をお願い申し上げます。建築学科は2020年4月に建築都市デザイン学部建築学科として教育研究を開始しましたが、2024年3月に完成年度を迎え、2024年4月からは次の展開が期待されます。コロナ禍という状況も顕著ではなくなり、講義、大学祭も含め、ほぼコロナ禍前の従前どおりの大学生活となっています。新規教員として、2024年4月に建築環境設備分野の准教授として須藤美音先生が着任されました。大学院も含めて建築環境設備分野の授業全般に関与いただきます。須藤先生は実務経験の後、名古屋工業大学で14年間、教鞭をとっておられました。先生の建築環境設備に関する知識や技能が授業や研究等を通して学生に伝わることを期待しています。建築学科では2023度入試から総合型選抜推薦入試(二段階型)の二次選考における適性検査として空間構想力試験を課しています。ドローイングという従来の総合型選抜の入試とは異なる方式により、新しい視点をもつ高校生の入学が増えることを期待しています。この入試方式と連動する形で、オープンミッションという入試イベントが実施されております。入試アピールのイベントとして従来は模擬講義等を実施してきましたが、2022年からのオープンミッションとして、鉛筆ドローイングのミッションを高校生に課す内容を実施しています。学科教員からオープンミッションに参加する高校生に向けて、ドローイングのテーマを与え、参加者が作成したドローングを6月の日曜日に製図室に持参し、参加者全員の前でプレゼンテーションする機会を持ちます。教員によるコメントを受けた後、再度、ドローイングを作成し、8月の二回目の登学時に、再度プレゼンテーションを行います。2024年度は26名の高校生参加者がありました。年明けに行われる一般選抜入試、年内に実施される学校推薦型入試、公募入試、付属高推薦に加え、上記のドローイングを課した総合型選抜推薦入試等、多様な入試形態を介して学生は入学してきます。多様な資質や能力を持つ学生が建築学科に集まることで、有機的な教育環境が構築され、学科全体の研究教育活動が活性化することを期待しています。フレッシャーズ研修レポートの一部フレッシャーズキャンプ(マザー牧場)にて主任教授 岩下 剛2024年度は、一昨年の142名、昨年の144名に比べ少ない115名の入学者となり、定員120名を少し下回ることとなりました。各学年での入学定員ではなく、4学年を通しての定員管理という状況の下、教育効果としても適正な人数ではないかと思います。入学後、最初の行事であるフレッシャーズ研修は、今年も宿泊はせず、1日目午前は学内製図室でレクチャー、1日目午後はグループごとに分かれ、翌日の学外での見学コースに関する検討、2日目午前は学外でグループごとの建築見学、2日目午後は学内製図室で見学レポートの作成という内容になりました。写真1、写真2に提出されたレポートの一部(スケッチ)を示します。製図室での研修は、その後、製図室にて行われる設計基礎(1)やSD-PBL(1)の授業へのイントロダクションとして有効なものであったのではないかと思います。主任教授 向井 信彦情報科学科の近況報告を致します。2023年度の卒業生は87名で、2024年度の新入生は104名でした。2023年度に続いて入学式は体育館にて対面で挙行されましたが、入場制限があり、一般教員はライブ中継の視聴でした。ただし、保証人への教職員紹介は開催することができ、久しぶりに保証人に対して本学科の状況をお伝えすることができました。また、新入生にも1年生のクラス担任ガイダンスで対面にて教職員紹介をすることができました。フレッシャーズキャンプは2023年度と同様、宿泊を伴わない2日間開催で、初日にポスター発表と履修相談を行い、2日目にバスでマザー牧場まで日帰り旅行をしました。学科の教員ですが、横山教授がご定年となり、2024年3月をもってご退職されました。横山先生は本学科の主任教授だけでなく、大学院情報専攻の専攻主任教授や情報工学部の学部長など要職を歴任され、本学科のみならず本学の発展に貢献されました。また、陳准教授は九州大学に移られました。陳先生は短い期間でしたが、若手優秀研究者賞を受賞されるなど研究面で貢献されました。一方、前期には中村准教授が、後期には佐々木准教授が新たに着任されました。中村先生はKDDIのご出身で、セキュリティをご専門とされています。また、佐々木先生は本学武蔵工業大学のご出身で、湘南工科大学で教鞭を執られた後、本学に戻って来られました。お二人の先生には今後のご活躍に期待しております。授業は対面が原則となり、事情のある場合のみオンライン受講も可能となっています。留学プログラムTAPも計画通りの実施となり、中国やマレーシアなどからも多くの留学生がキャンパスに来ることで、異文化交流も盛んに行われています。就職状況は改善しているものの、精神的に弱い学生も多く、個々の学生に寄り添ったきめ細かい教育と研究を模索している状況です。今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。■都市工学科■知能情報工学科■建築学科■情報科学科都市 vol.12| 16

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