校友会 会報 12号 2025 March
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堀内先生による学術講演会の様子座談会(上)と懇親会(下)の様子フレッシャーズキャンプ 三溪園にて文化的景観を学ぶ新入生海上視察での飯島学部長挨拶2024年度、新たに98名の新入生を迎え、フレッシャーズキャンプでは「YOKOHAMAグリーンインフラツアー」と称し、横浜の緑地環境資源を巡るフィールドワークを実施しました。当学科の学びは、自然の豊かさと人々のウェルビーイングの両立がゴールとも言えますが、新入生が4月から現場の環境について考えている姿に、この先の楽しみが大いに広がりました。また2024年は、能登半島での地震と土砂災害をはじめ各地で自然災害が発生し、豪雨と酷暑は一段と社会に影響を及ぼす年となりました。被害に遭われた方に心を寄せるとともに、環境創生学による貢献のあり方を考えずにはいられません。その中で、能登の被災地への復興ボランティアに志願した学科学生も複数おり、大変心強く感じました。当学科では、田中章教授のご定年に伴い、新たに内田圭准教授(生物多様性保全学)が着任されました。早速新入生の担任を担当されるとともに、生物多様性をフィールドで科学することの魅力と必要性を存分に学生達に伝えてくださっています。コロナ禍前の現場での実習・調査・研究が学科に戻って2年近くが経ち、改めてその尊さを学生達の背中に見る年となっています。2024年度の取り組みとして9月11日に「ぴっぴ20周年を祝う会」が開催されました。その際これまで施設運営に貢献されてきた教職員および保育士の皆様合わせて約50名が参加されました。2022年6月に等々力キャンパスからの移転に伴い、より過ごしやすい環境にリニューアルされた「ぴっぴ」見学会の後、情報交換会や座談会が行われました。その後の懇親会は、かつて「ぴっぴ」を支えた先輩と現在「ぴっぴ」を支えている皆さんが、世代を超えて親交を深める素敵な空間となりました。2024年10月9日に、フィンランド大使館広報部プロジェクトコーディネーターの堀内都喜子先生による学術講演会「フィンランドの子育て支援と幼児教育~人は一番の資源」が開催されました。日本とは異なる子育て支援策、ワークライフバランス、文化、税制度など、多くのことを教えていただきました。学生からは「新しい視点が増えた」「日本も真似してほしい」等の声があり、多くの学びが得られました。本学科は2024年度、101名(男子72名、女子29名)の新入生を迎えました。4月のフレッシャーズキャンプでは、横浜港周辺施設の海上視察 (横浜港クルーズ) が荒天により残念ながら中止となり、神奈川県立歴史博物館の見学のみとなりましたが、後援会をはじめ多くの方々のご支援により、8月に海上視察を復活実施できました。持続可能な社会の実現 (環境問題だけでなく社会問題・経済問題の同時解決) が叫ばれるなか、国や地方行政、NGO、個人の活動のみでなく企業活動への期待が高まっています。企業経営は環境・社会問題の解決に貢献できる製品/サービス/ソリューションにより競争力を高める戦略が主流となりました。環境学と経営学の融合領域への期待は益々高まっています。今年度は木下幸雄先生が新たに加わり、農業ビジネスの視点から食糧問題に取組む「アグリフード・システム」研究室が新設されました。学生による学会での研究発表や、エコプロダクト展への研究展示なども活発に行われています。近況は、学部ホームページ ("https://fes.tcu.ac.jp/") に随時ニュースとして掲載していますので、是非ご覧ください。学部長 大塚 習平学科の名称変更を反映し、2023年度より2コース制を導入しました。児童学コースは、幼児教育、児童福祉等の現場で専門家として活躍する人材の育成を中心に、人間総合科学コースは、ヘルスケア産業、ソーシャルワーク、ヒューマンサービス、対人援助や異業種連携の分野で活躍する人材の育成を視野に入れております。また海外留学や海外インターンシップも推奨いたします。多様なニーズに応えていく「質の高い保育・教育」を目指し、子ども、親、人間、地域を深く理解しながら、理論と実践の両方を身につけるために、4年制の充実したカリキュラムで、時代が求める優れた人材を育成していきます。主任教授 岡田 公治都市生活学部の近況としては、今年度から新しくリーラ プロビ ドリアンダ准教授が着任しました。インドネシア出身の方で、都市の文化や観光が専門の先生となります。これから都市生活学部の国際化に向けて大きな力を発揮していただけるものと期待しています。2024年からはTAPも平常に戻り、約80名の学生がオーストラリアに留学しました。また、マレーシア工科大学とのワークショップも11月に実施され、相互訪問によっていい意味での刺激を受ける取り組みも継続しています。このように都市生活学部の国際化へ向けた取り組みは多くの成果を挙げつつあります。それから年に1回開催されていた都市生活学フォーラムも今年で3回目を迎え、渋谷QWSにて「イノベーション・ビジネス」をテーマに開催しました。当日は野城学長も参加され、多くの企業の方とともにイノベーション人材の育成と課題などについて議論を行いました。卒業生の就職も順調です。ここ数年は100%の就職率が継続しています。また、大学院への進学者も増加しており、大学院の在籍者が50名を超える規模にまで成長しました。社会人の大学院生も多く、卒業生の皆様もリスキリングのため大学院へ戻ってきています。■人間科学科 ■環境経営システム学科学部長 宇都 正哲主任教授 横田 樹広■都市生活学科■環境創生学科17 |都市 vol.12学科だより

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