2024年9月7日土曜日、ホテル ブリランテ武蔵野 「フリージアの間」にて、校友会埼玉支部の総会・懇談会が開催された。総会は、伊田埼玉支部長の挨拶から始まり、昨年度の活動・会計報告と監査報告、今年度の活動・会計計画が大図会計・安井会計監査から説明され、拍手により可決された。また、役員の交代や新規選出が行われ、新支部長として岡村和之氏が任命された。副支部長、幹事長、幹事、監査、顧問の役員案も拍手により承認された。これら3つの議案をもって総会は終了した。恒例の講演会では、40分の時間を取って東京都市大学建築都市デザイン学部都市工学科 稲垣准教授に、さいたま市におけるバリアフリーについてご講演いただいた。さいたま市は、バリアフリー基本構想制定において全国屈指のパイオニアであるそう。さいたま新都心駅には、半身不随者が快適に使えるように多機能トイレが左右対称に2つ設置されるなど、市全体でバリアフリーが進んでいる。このように、早期にバリアフリーに取り組み、住みやすい街が用意されている例は、全国的にも稀で誇りを持ってもらいたいとのことだった。懇親会では、来賓の紹介に続き出席者の近況報告が設けられ、出席者は自身の所属する劇団の紹介や台風による大学の浸水の逸話、入学試験の思い出など披露してくださった。前伊田埼玉支部長は、「在職中はコロナウイルスの感染拡大で思うように総会や忘年会・新年会が開けなかった。再開したこの総会も依然と比べ人が集まらず力不足を実感した」と総会への参加者が減少していることを憂いている様子であった。新岡村埼玉支部長は、「埼玉県には、3000‐5000人もの卒業生がいる。ぜひとも校友会埼玉支部の活動に参加してほしい。特に、働き盛りの現役世代が少ない。忘年会・新年会の開催だったり、会員同士が趣味を共有して懇親会で発表したり、埼玉支部を活性化させ2024年10月19日、世田谷キャンパスにて川崎支部中間総会が開催されました。総会は、山岸支部長や皆川会長の挨拶から始まり、川崎支部に所属する学生数を含む地方支部別会員数の確認が行われました。その後、川崎支部によって実施された日吉台地下防空壕や殿町キングスカイフロントの見学会、川崎支部の運営方針や活動実績、収支報告などの紹介がありました。これらの報告を通じて、支部が参加者や地域とどのようにかかわり、活動を進めているのかを知ることができ、参加者は支部の意義を改めて実感しました。続いて、人間科学部の井戸ゆかり教授による「児童期・青年期の発達理解とより良いかかわり方」をテーマとした講演会が実施されました。今回は青年期の特徴や自己理解の方法などについて理解することができる内容でした。児童期の発達の特徴として身体面、社会的比較、人間関係と3つの観点からの紹介がありました。児童期につまづきやすい時期として、小1プロブレムや9歳の壁、10歳や12歳ころの3つの特徴の紹介と、それにどうかかわればよいかということも合わせて挙げられました。また、青年期の特徴としてアイデンティティの確立や心理的モラトリアムなどの心理的変化が紹介されました。最後に、自己理解の方法として「Who am I?テスト」や「ジョハリの窓」などの紹介がなされ、今一度自分について考え直す時間となりました。この公演は、自分自身を振り返る貴重な機会となり、大学教授の講義を久しぶりに体験する良い場となりました。懇親会では、参加者同士がテーブルを囲みながら、近況報告や学生時代の思い出について和やかに語り合いました。幅広い世代が集う場ならではの交流が行われ、支部活動への理解がさらに深まりました。ていきたい」とこれからの埼玉支部参加者数の増加と活性化に意気込みを見せてくれた。閉会の折りには、東京都市大学と武蔵工業大学の校歌をそれぞれ斉唱し、記念写真を撮影して解散となった。今回、初参加の令和2年に都市生活学科を卒業した野口会員は、閉会後に「大学在学中の前後4年の先輩後輩だけでなく、幅広い年代の先輩方と交流できて楽しかった。昔の武蔵工業大学の逸話や、社会人としてのヒントや仕事のアドバイスなども貰えた」と話しており、充実した様子で会場を後にした。■山岸支部長/総会は参加者の高齢化に伴い、年齢層が年々上がっていますが、お花見やカップヌードルミュージアムなど誰でも楽しめる内容のイベントであれば若い人や親子での参加もあります。また、川崎支部が主催するイベントや、支部総会などに学生が参加することで、新たな見方を持った人に来てもらえますし、違う考えの人と会話することでまるでブラウン運動のように活性化するのでお互いにとって非常に良い機会であり、無駄なことは何一つないと考えています。■佐藤支部委員長/講演会は、自分の幼少期を思い出しながら聞き、その後は子育ての記憶を振り返っていました。もし機会があれば今回の講演会で教わった接し方を活かして接してみようと思います。西日本では総会参加人数が10人程度にとどまっています。また、高齢化によって世代交代が難しいという状況にありますが、学生と地元企業の60歳以上の現役社員との交流機会があれば情報共有や世代間の交流が促進されます。会長もおっしゃっていたように、川崎支部は全国45支部の中で最も活発に活動している支部だと思います。支部のリーダーとしてさらに積極的に活動を進めていきたいと考えています。そして、学生にもぜひ参加してもらいたいと思います。若き会員も参加 校友会埼玉支部総会世代を越えて多くの交流を 川崎支部総会5 |都市 vol.12学生による支部総会の取材
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