心からのつながりを誰もが得られる会を目指して
会長 皆川 勝(1979土木)
校友会の目的は、
1.旧知の方や恩師の先生方との再会や新たな出会いの喜びを得ること、
2.新たな人と人のつながりから、それぞれが成長し、組織としての力が強化されること、
3.それらを通じて団結力、結束力を強化して、母校と社会の発展に寄与することです。
私が会長である3年間、この目的を見失わず、「心からのつながりを誰もが得られる会を目指して行動する」という方向性を会員の皆さんと共有しながら、会の活動を進めてゆきたいと考えています。
人は、誰かと、あるいはモノや情報などの何かとつながりを持つからには、自分の心から望むつながりが欲しいものです。
多様な属性を持つ校友会関係者のお一人お一人が、「心からのつながり」を得られるよう、丁寧な活動をしてゆきたいと思っています。
近年の母校学長は以下のように校友会への願いを学長就任時に表明されました。
• 故北澤宏一第9代学長「学生諸君との共同、教職員を含めた活動を望む」
• 三木千壽第10代学長「国際標準の大学になるため校友会の支援を期待する」
• 野城智也学長「都市を舞台にイノベーションを生み出す大学であるため参加支援を願う」
また、校友会の歴代の会長は就任時に、以下のような抱負を述べられています。
• 松下正勝初代会長「新しい道を切り拓き新しい歴史を刻む」
• 吉田勝第2代会長「自ら考え自ら行動することが改革成功の鍵となる」
• 原口兼正第3代会長「校友オンラインが校友会の生命線である」
• 松村慶一第4代会長「卒業生の成長と母校の発展のためビジョンを作り実現する」
これらの思いや期待を過去のものとして消し去ることなく、私は会長として実現するために具体的に行動をしたいと思っています。
人と人のつながりは校友会の大きな財産であり、そのコミュニケーションの量と質は、会の活動の質を決めると思います。
現在よりもっと広い範囲の方々の、日常的な深いコミュニケーションが可能となるような取り組みを進めたいと考えています。
個人情報保護に十分留意しつつ、校友オンラインを中心とした名簿情報を一層活用して、生命線を死守したいと思っています。
校友会は大学と社会の発展のためにあります。親睦行事も、基本的にそのために有益であるべきです。
大学、校友会館と校友会は、三位一体で目的の達成に貢献するべきと思います。
コロナ禍を経て、大学の先生方や学生の校友会への関わりが減っているように思えます。
卒業生だけの活動では目的は達成できません。
母校の恩師や学生などの学校関係者との交流を含む活動をこれまで以上に重視してゆきたいと思います。
これまでは、大学の名誉教授の先生方や、校友会会員である先生方との関係を特に重視してきたのではないかと思います。
今後は、名誉教授の称号を授与されたか否か、校友会会員であるか否かを問わず、母校の恩師というお立場のすべての先生方への敬意を持ち、良好な関係をこれまで以上に築いてゆきたいと思います。
また、準会員である在学生が校友会活動に関心を持ち、参画してもらえるようにする仕組みを考え導入してゆきます。
この際、本学卒業生で大学院に在籍している会員、すなわち母校在学生であると同時に本会正会員である方々の参画が大きなキーポイントになると考えています。
さらに、他大学の卒業生で本学大学院を修了する方々が、社会人大学院などで急増していることに鑑み、そのような方々のパワーを校友会活動に向けていただけるような働きかけにも取り組んでまいります。
同窓生は母校にとって貴重な柱であり、同窓生が集まることができる場所を母校近くに持つことが重要であるとの、故八木秀次学長の提案を契機として、校友会館は設立されて今日に至っています。
校友会館は(株)武蔵工業会館が所有運営している施設ですので、株主は主たるステークホルダーです。
一方、校友会は同社の最大株主であり、五島育英会も株主ですので、(株)武蔵工業会館は、校友会全会員及び母校関係者全員のための施設として、校友会館を運営していると理解しています。
校友会館は関係者全員の有効活用のために施設を整備する役割を持ち、校友会は会員組織という人的ネットワークを持って活動する組織です。
この二者が常に強い連携を維持し、母校及び社会の発展に寄与するべきであると考えます。
行動するためには財源が必要です。校友会の財源は会費と維持会費等の寄付です。
母校の創設者の一人である及川恒忠先生は「誠の公正は自身のポケットからも出来るだけ多くを出すと同時に、他人のポケットからもできるだけ多くのものを受けるということ」と述べています。
会員の皆様方におかれましても等しく終身会費を支払ってこられたとみなすことができますが、会の財政を安定させている在校生による終身会費納入に感謝の念を持ちつつ、これまでと同様、ぜひ引き続きポケットから少しだけのご協力を維持会費等を通じてお願いいたします。
2029年の母校100周年に向けて、方向性を定めて走り出す時期となっています。
常に、多くの方々からの声に耳を傾けながら、検討を進めてまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願いします。
以上
第4代 松村会長あいさつは こちら
第3代 原口会長あいさつは こちら
第2代 吉田会長あいさつは こちら
初 代 松下会長あいさつは こちら