工学部長就任挨拶(TCU Quarterly 2015.July 投稿掲載文)
平成27年4月から工学部長を拝命いたしました大上浩です。
大学が果たさなければならない務めは、教育、研究、社会貢献だと考えます。この中で教育は、その内容が学部の特長を表すものであり、また、社会に対して大きな責任を負うものであります。工学部では教育理念「理論と実践」のもと、理論に基づいた実践を礎とした教育を行ってきました。その評価は高い就職率に現れていますが、一昨年に行った卒業生アンケートでは、やりがいを感じて仕事に取り組み、仕事の結果に対して自信を持っている卒業生の割合が高いことが示されました。卒業生は社会で求められる能力・態度・志向を身につけていることが分かりました。工学部では、この伝統ある専門的実践教育をこれからも継続して行います。さらに、時代の要請に応じた国際化や学生の主体的な学びを促す教育にも取り組み、より良い教育を目指したいと考えています。その一つがオーストラリアプログラム(TAP)です。工学部では約90名の学生がこのプログラムに申し込んでいます。また、世田谷キャンパスには4月からラーニングコモンズが新設され、新しい学修環境の整備も進んでいます。
昨年度工学部では、教育の実施や卒業認定・学位授与に関する基本的な方針を各学科で見直しました。今年度は、この方針を具体化する教育を「実践」する段階になったと考えています。工学部の教職員全員が取り組んで参ります。皆様からの一層のご支援をお願い申し上げます。