お知らせ

第5回ミステリーツアー開催後のご報告(2022.11.19(土)開催)

 (秘匿された旧陸軍東部62部隊周囲を巡る小さな旅)川崎支部 支部長 山岸一雄

①旧陸軍東部62部隊は陸軍軍事施設溝ノ口演習場を使用した部隊で、現在の川崎市青少年の家(元将校集会所)、宮崎中学校、虎の門病院分院があるあたりに展開していた陸軍部隊の通称名詞です。軍隊には防諜などのため外部に出す文書名に使う「通称名詞」と、一般には秘匿された「固有名詞」があり、「東部62部隊」と通称された部隊の役割は、時期によって違った様です。東部62部隊の兵営は、近くの旧県道146号線「長坂」の東側一帯で約2.6㎢に及び、昭和17(1942)年11月に陸軍歩兵第101連隊が転営した部隊で、一般向けの通称名詞が「東部62部隊」、秘匿された固有名詞が「歩兵第101連隊」です。

②東部62部隊は関東各地から赤紙で招集され、短期間の教育訓練で2万人以上の兵隊を、次々と新部隊の補充に向かわせたそうです。かつての日本軍の序列は、将校・下士官・馬・兵隊といわれ、兵隊より武器や馬の方が大事にされていたと青年の家の職員から聞きました。日本軍は国民を一銭五厘の郵便はがきで兵隊の補充をしていました。

詳しくはこちらへ。 川崎支部行事報告書(第5回ミステリーツアー20221119開催)山岸 20221120.pdf