お知らせ

川崎支部便り(2024年1月 第72号) 「当世 建築学生気質」 川崎支部長 山岸一雄

今月の本文は、S59年建築卒の大藪元宏の執筆です。

① 江戸時代の一般庶民が使っていたのは時の鐘による不定時法で、その読み方は十二辰刻とは違う独特なものです。空が白みはじめ、大き目の星がパラパラと見えるくらいで、室内で手の筋が3本くらい見えるようになったら・・・それが夜明けで「明け六つ(あけむつ)」とし、日の出前の三十分くらいをいい「暮れ六つ」は日没後三十分くらいをいいます。とにかく「だいたい」(←これがだいじ)を基本に、明け六つから暮れ六つまでを6等分、暮れ六つから明け六つまでを6等分します。

② 私が学生に教える時に、軸にしていることが有ります。それは大学で教える際は、自分の学生時代に教えてほしかった事や、複数の大学で教えてみて足りないと感じた事を総合的に考察して、1年生から3年生までの設計課題の内容を他の先生方と相談して決めています。当然、年々少しづつ求める課題のレベルが上がってゆきますが、急激に難易度を上げずに、個人の理解力や表現力を見極めながら 進めています。そこで分かったことは、常に我々の想像や期待以上のものが毎年出てくるということです。最初は「これは無理なんじゃないか」とか「多分できないだろう」と思っていても、生徒を信じ出題すると必ずいいほうに裏切ってくれます。むしろ、私の時代よりも、出てくる案の多様性だったりクオリティーは今の学生の方が圧倒的に優れています。今は「迷ったら信じる」を合言葉に、日々学生の出してくる案に対して真剣勝負で向き合っています。

③ 「ひみこの歯がいーぜ」ー噛むことのメリットは本文を参照して下さい。浴室やトイレ等で急激な温度差により、血圧が大きく変化する現象をヒートショックといい、これにより失神、脳卒中、心筋梗塞等が引き起こされることがあります。ヒートショックにより死亡するひとは毎年2万人近くもいて、交通事故死の約4倍にもなります。

詳しくはこちらへ。川崎支部便り(2024年01月年 第72号)(当世 建築学生気質-大藪)20231227(配布).pdf

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