部会だより
部会だより Vol.1
今回は会報HP部会から黒沼がメッセージを発信いたします。
今回のテーマは私が土木の世界に入ろうと思った理由を挙げてみました。
最近書店で売り上げ上位になっている石原慎太郎の書いた天才皆さんお読みになりましたか?私はとある食堂で晩飯を食べながらテレビを見ていると、この天才を放映していました。田中角栄の人生を石原慎太郎が角栄になりきって書いた本です。慎太郎は金権政治の角栄に反旗を翻していたと思いましたが、この本では天才と崇め奉っています。慎太郎も国会議員東京都知事から物書きに戻り、少し違和感を感じますが、角栄の悪口でなくむしろロッキード裁判を否定した内容に大変共感しました。
角栄は“人を動かすのは金と情”とはっきり言っています、是非はあってもこのストレートさが好きな人も多いのではないでしょうか、そして、決して人の悪口を言った事がなかったそうです、政治家が任期を終え自分の選挙区へ戻る時封筒に詰めた札束を見て泣きながら感謝したそうです、こういった角栄の姿を見て私は嬉しくなりましたし“日本列島改造論”を見て聞いてこの先土木がダメになるとは思いません。国境の長いトンネルを抜けるとそこはまたトンネルだった、これは川端康成の雪国のパロディーですが、どんどんトンネルを繋いで雪国から悲壮感を持って出稼ぎ行くのでなく、東京から人を呼ぶ日本中に高速道路網を作り、日本中に新幹線を走らせ、各県には空港を必ず一つ作る。当時は夢のような話であったかもしれませんが、この平成28年から見るとまさにもうすぐ実現しそうではないですか。戦時中に新幹線らしき物を国内200Km/hで走らせ日本海の海底トンネルを抜けて韓国中国に上陸し,北京まで持っていく計画があったそうです。壮大で夢の様な計画は、それを考え出した政治家ばかりでなくどこかに日本人の気質があるのではないでしょうか。
日本三大無駄遣いにアクアライン 本州四国連絡橋 青函トンネルがあるといわれます、批判を言えばきりがありませんが、日本の土木技術を向上させ、出来た後も地域に雇用を生み、それこそ見えない物を限りなく生みだしたこれらの物は、やはり土木でなくては出来ない事でしょう。
最後に、これから土木を目指す人土木を履修している人に夢を持って頑張ってもらいたいと思います。