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1、草柳緑土会会長 15年度土木学会功績賞に選定される

1、草柳緑土会会長 15年度土木学会功績賞に選定される 

平成 28.5.19(日刊建設工業新聞)

15年度土木学会賞/功績賞に8氏選定/6月10日に表彰式

 土木学会の15年度土木学会賞が18日発表され、功績賞、技術賞、環境賞、研究業績賞、論文賞、コンクリート分野の吉田賞、橋梁分野の田中賞、技術開発賞など全19部門で計94
件が受賞した。表彰式は6月10日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開く定時総会で行われる。
 土木工学の進歩や土木事業の発達、学会活動で多大な貢献があった会員に贈られる功績賞には、家村浩和(京大名誉教授)、稲村肇(政策研究大学院大客員教授)、川島毅(沿岸技術研究センター理事長)、河田惠昭(関西大社会安全学部特別任命教授)、草柳俊二(高知工科大名誉教授、東京都市大客員教授、NPO高知社会基盤システムセンター理事長)、小松利光(九州大名誉教授)、津野洋(大阪産業大人間環境学部特任教授、京大名誉教授)、依田照彦(早大理工学術院創造理工学部社会環境工学科教授)の8氏が選ばれた。
 家村氏は、地震時の構造物の非弾性挙動の検出とその予測手法を開発し、構造物のさまざまな耐震性の向上策などを提案。国内外で地震被害調査を行い、地震工学上の重要な知見を見いだしてきた。
 稲村氏は、港湾開発に伴う経済効果の発生時期や帰属地域、帰属主体が明確化できる「付加価値モデル」を開発・提案。東日本大震災の復旧・復興にも学術面から実践的に貢献した。
 川島氏は、行政機関と公益法人で豊富な経験を持ち、深い見識の下で卓越した指導力と実行力を発揮。時代のニーズに沿った社会資本行政の推進に尽力した。
 河田氏は、波浪、高潮、津波による災害や、海岸浸食に対する海岸構造物の被害軽減・抑止といった海岸防災の研究を通じ、海岸工学の学術向上に貢献してきた。
 草柳氏は、海外の実務経験で得た知見を整理・体系化し、日本の建設マネジメント分野の
確立と発展に尽力。建設産業の国際競争力向上や人材の育成などに精力的に取り組んできた。
 小松氏は、専門の水工学分野で300編以上の原著論文を発表。加えて『新編水理学』(理
工図書)や『流木と災害』(技報堂出版)など10編以上の著書などを通じ土木工学の発展に
貢献した。
 津野氏は、水環境評価・監視・管理工学の分野で多くの優れた研究を実施。土木工学、環境工学、水環境工学の中核的な研究者として、研究開発や政策研究をリードしてきた。
依田氏が取り組んできたのは、鋼・合成構造物の設計基準の性能規定化などに関する研究。
基礎的研究から実橋への応用まで多岐にわたり、鋼構造分野で顕著な研究業績を挙げている。