2016年5月の記事一覧
在校生・卒業生・先生方の研究発表の広場
在校生・卒業生・先生方の研究発表の広場
毎年緑土会では、学部学生3名に緑土会賞,大学院の修士論文発表会で優秀な発表を行った学生に、緑土会優秀発表賞を授与しています。
今回は,大学院優秀発表者3名の修士論文概要集を掲載することにしました。(詳細は各概要下のリンクから)
1、上村健太郎(地盤環境工学・末政研究室)
2、石垣拓也 (地盤環境工学・末政研究室)
3、丸林修 (水圏環境工学・長岡研究室)
1、学生氏名 上村健太郎(地盤環境工学・末政研究室)
シリカ微粒子の土粒子間注入に関する研究
1964年に発生した新潟地震を契機に液状化現象が注目されるようになった.これ以降,数多くの液状化対策工法が開発され,実用化された.しかし,既存の液状化対策工法の多くは施工機械が大きく,既設構造物直下では適用することが困難である.一般的にこのような構造物に対しては浸透固化工法が採用される.浸透固化工法には,長期耐久性を有する薬液や砂質地盤に対して十分な浸透性を有する懸濁系グラウトが用いられる.しかし,これらの注入材は高価である.このような背景から,本研究では比較的安価なシリカ微粒子の浸透注入による液状化対策工法を提案する.本論文では,微粒子の浸透性を解明するために一次元注入実験および実験の再現解析を行い,浸透メカニズムを明らかにするとともに,微粒子により改良された砂に対する液状化試験を行い,改良効果を把握した.その結果,実験により微粒子の目詰まり現象を把握するとともに,提案したモデルによって目詰まり現象をシミュレートすることができた.また,液状化試験により微粒子の注入による骨格の強化に伴う液状化強度の増加が確認された.
2、学生氏名 石垣拓也(地盤環境工学・末政研究室)
熱伝導を利用した原位置地盤熱伝導率探査法および含水比推定の検討
近年,二酸化炭素排出量の削減や,地球温暖化やヒートアイランド現象の抑制につながるとして再生可能エネルギーの一つである地中熱利用が注目されている.地盤の熱的利用には,事前に地下の熱伝導率を把握し適正な設計・評価を行うことが重要である.地盤の熱伝導率などの諸熱物性は地盤含水率などの地質環境特性と密接な関係があるため原位置における計測が望ましいと考えられる.そこで,本研究では宅地地盤の主な地盤調査法であるスウェーデン式サウンディング試験(以下SWS試験)を利用した簡易地盤熱伝導率探査装置を作製し試験を実施した.本研究で作製した装置は,SWS試験による掘削孔に挿入することで地盤内にて加熱・計測を同時に行うことができ,この装置を用いて地盤の熱伝導率の算定を行った.また,地盤の熱伝導率はその含水率や含水比に依存することからその関係性について調査し,熱伝導率と含水比の実験式から,本試験における含水比推定法を提案した.
(本論はこちら)
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3、学生氏名 丸林修(水圏環境工学・長岡研究室)
膜分離活性汚泥法(MBR)における曝気による膜面洗浄高効率化へ向けた研究
浸漬型膜分離活性汚泥法における施設の省エネルギー化実現に向け,膜ユニットに邪魔板を設置し,流体の挙動を制御することによるファウリング低減の可能性を検討した.散気管より発生したエアを邪魔板に溜めてから放出させることにより,粗大気泡を発生させることができ,膜面空間平均せん断応力が通常の曝気方法よりも1.5倍程度大きくできることが示された.また,邪魔板より発生した気泡は,スラグ流に近い状態で膜間へと侵入し,瞬間的に大きなせん断応力を膜面に与えることが示され,スラグ流がファウリング抑制に効果的である可能性が示唆された.本研究により,MBRへの邪魔板適用の有用性が示唆された.
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緑土会の活性化へ向けて
緑土会の活性化へ向けて
会報「りょくど NO1」発行 2016年4月
緑土会 会員各位
平成28年4月25日
緑土会幹事の皆様には、日頃より緑土会のためご尽力いただき,ありがとうございます。
本年も恒例の緑土会総会を秋の11月に開催を予定しておりますと共に、昨年の総会でも皆様にお話しております様に、緑土会の活性化に向けて各種の施策を行っております。
平成27年度1月の幹事会では総会後の4ケ月の緑土会の活動報告と総会の開催時期・場所を含め今後の緑土会の各種スケジュールの決定と緑土会活性化行動に伴う会則の変更等に審議をして頂きました。(1月の幹事会の報告は校友会・緑土会ホームページ「平成27年度 第2回緑土会幹事会開催のご報告」に掲載しております)
基本施策の一環として4ケ月に1回を目標とした幹事会として「平成28年度 第1回緑土会幹事会の開催」を計画し4月12日(火曜日)に平成28年度第1回緑土会幹事会開催いたしました。(前回の幹事会の報告は校友会・緑土会ホームページ「平成28年度 第1回緑土会幹事会開催のご報告」に掲載しております)
今後5月13日(金曜日)には、「学生支援会(緑土会主催)」を世田谷キャンパスにて開催予定であります。昨年の「仮称:関東緑土会」は有志にて音頭をとり開催いたしましたが、今回は正式に緑土会主催として初めて開催するものであります。
前回の「仮称:関東緑土会(学生支援会)」の報告は校友会・緑土会ホームページ「関東緑土会開催報告」に掲載しております。(この案内は校友会・緑土会ホームページ「学生支援会(緑土会主催)開催のご案内」に掲載しております)
今回新たな施策として、「会報 りょくど NO1」(会報・ホームページ編集部会)の発行です。
発行と申しましてもコストの問題もあり当面は「校友会・緑土会ホームページ」への掲載としております。校友会・緑土会ホームページへの役員会や部会からの一方的な掲載ではなく緑土会の皆様にも活用して頂けるように考えております。
「会員の皆様の声」「クラス会だより」「在校生・卒業生・先生方の研究発表の広場」「緑土会からのお知らせ」「緑土会役員・代表幹事・幹事の紹介」「緑土会 部会だより」「編集後記」・・・・・・・
今回は第1回ということで、まとまりにかけておりますが今後、会報・ホームページ編集部会を中心に1~2ケ月に1回掲載する様に活動していきたいと考えております。掲載希望の会員の皆様がおられれば是非投稿をお願いします。(校友会事務局までお知らせください)
緑土会会長 草柳 俊二
(代筆 緑土会副会長 小林哲男)
(代筆 緑土会副会長 小林哲男)
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